11月から12月で観に行った展覧会の内で幾つかをメモ。


■ ensemble

【作家】ツダモトシ, 大柳美和

【期間】2013.12.01 (sun) – 2013.12.15 (sun)

【場所】gallery yolcha

2013年、このツダモトシと大柳美和による展覧会によく足を運んだ。ツダモトシの絵画から溢れ出た様に、大柳美和が世界観を見事に展示空間へと拡張している。今年見た彼らの展覧会では本展が恐らく一番実験的な要素を多く含んでいたのではないか。ツダモトシが描いた世界が消えて行く瞬間の残像の様な光。どんどん抽象的になっていく大柳美和の白い光の表現が印象的だった。

■ ただ まま

2013_12_22_wassa
【作家】wassa

【期間】2013.11.28 (thu) – 2013.12.22 (sun)

【場所】家ie

精力的な活動を行ったwassa の2013年最後の展覧会。人物(?)動物(?)等の絵画が、四隅を丸く落とされた長方形の紙に描かれ、スッキリとシンプルに飾られていた。「踏み絵」がモチーフだったと言われ、始めは上手く飲み込めなかったのだけれど、実際の「踏み絵」の画像をいくつか見てみると納得できた。その形、雰囲気など正に「踏み絵」のような作品だった。静かな、少し遠く、ここではないどこかと繋がる様な絵。そしていつも通り背景の色が美しい。

■ 回顧展 – 音のように見て音のように描く –

【作家】遠田泰幸

【期間】2013.12.11 (wed) – 2013.12.15 (sun)

【場所】原田の森ギャラリー

20年前52歳で亡くなったという、画家遠田泰幸の回顧展。100号を超える大作が並ぶ。女性をモチーフにし、日常がコラージュされた抽象画が多かった。大胆な色使い。静かな、熱いエネルギーに圧倒された。全くの無名であったこの画家の事を知る人はほとんど居ないだろう。こうやって、素晴しい作品を沢山描きながらも、ほとんど誰にも知られる事もなく亡くなっていく人というのは、ほんとに沢山いるのだろう。そう思うと、少し切なく、しかしとても美しくも感じられた。またいつか、彼の描いた絵をどこかで観たい。

■ AIR Onomichi 2013


【参加作家】岩間賢, 横谷奈歩, Shooshie Sulaiman

【期間】2013.12.07 (sat) – 2013.12.23 (mon)

【場所】尾道旧市街

2年に1度、尾道の山手旧市街の空家等を利用して行われるアーティスト・イン・レジデンスプログラム。今回が4回目となるこのプロジェクト。前回のAIR Onomichiを見た時に、場所とそこで作られた作品が、これ程までにぴったりと重なる、これ系のイベントは無いだろうと思った。半ば崩れかかった様な廃屋に突如出現する現代アート。相反するようで、とてもしっくりと来ている。今回は、土日のみの公開であった為に、見る事が出来なかった展示もある。マレーシアから来ていた作家Shooshie Sulaimanは、制作現場を見せてくれ沢山話を聞かせてくれた。廃屋を解体して、その木材、家財等あらゆるものを丁寧にアーカイブ化していた。時が流れる、歴史が重なる、人の想いが交わるという事の尊さを思った。

■ 青時間

【作家】佐野ぬい

【期間】2013.10.19 (sat) – 2014.01.19 (sun)

【場所】なかた美術館

尾道には何度も訪れているが、初めて足を運んだなかた美術館。天井が高く、明るい、そして緩やかな円を描きながら階段を上って、とても良いリズムで作品を見て行く事が出来る。広過ぎず、尾道にぴったりと合った、とても良い美術館。今回は女性の画家佐野ぬいの個展。青色がとても印象的な作品が並ぶ。透明感があふれ、いきいきとしていて、踊る様なタッチで描かれている。

■ オープン・アトリエ


【作家】原康浩

【期間】2013.12.21 (sat) – 2014.12.22 (sun)

【場所】アトリエ sangatsu

画家の原康浩が、大阪は中崎町にあるアトリエを2日間のみ公開。近作のドローイングと過去のペインティングが飾られていた。アトリエで作品を見る事が出来るというのは、とても特別な体験。作家の新鮮なエネルギーを感じる。もう既に描き上がった作品を眺めながらも、この場所からさらにどんな新しい作品が生まれるのだろうかと、未来を感じる事が出来る。最近、ギャラリーに足を運んでも、ドキドキ、ワクワクする様な事が減った。彼のこの新しい試みには、何故か僕も彼と同じ様に、ドキドキ、ワクワクしていた。