画家榊和也による展覧会「連瀧」のショートレビュー

世界中のインターネットや雑誌等にちらばる様々な写真をソースに描かれた瀧。彼は、絵を描く際に自己や感情を打ち消し、ただひたすらソースに忠実な油彩の作品として瀧をキャンバスに落とし込んでいく。そういう作業が気持ち良いのだと言う。そうして、世界中の様々な人によって写された瀧の写真は、榊和也という一人の絵描きによって再度切り取られ、再構築される事によって新たな景色に生まれ変わるのだ。それは誰もが見た事のある様な、それでいて、決して誰も見た事のない連瀧だ。

そして、現在彼は樹海をモチーフにした「樹海シリーズ」に取り組んでいる。今度は実際に森に足を運び、そこから作品を描くという作業も始めているという。これまでのコンセプチュアルな世界に、更に、自らの目で見た世界を描くという、説得力を持った作品が生まれるのではないだろうか。今から来年の夏が楽しみだ。