ヨーロッパ リサーチ旅行 バーミンガム編

ハンブルグから、デュッセルドルフを経由して約4時間ほど。ドイツから、イギリスはバーミンガムへ。

前回2015年にストークのAirSpace Galleryで行った展覧会「Indefinable Cities」で知り合った、Dominika さんがホストしてくれることに。DominikaさんとパートナーのTimさんが暮らすアパートに3日間滞在させてもらう。今回の旅で一番落ち着く場所だったかもしれない。バーミンガム滞在中に本当に色々な事を話した。

イギリスには、キャナルと呼ばれる水路が張り巡らされている。かつては交通や物流の要として使われ、水路沿いには倉庫や工場が立ち並んでいたけれど、物流には鉄道、自動車が使われるようになり、さらに安い輸入製品などが広まりイギリスの工業は衰退し、水路は活用される機会が減り放置されるようになっていった。それが近年、水路の価値が再評価されバーミンガムでも随分と時間とお金をかけて整備がすすめられている。確かに水路がこの街の重要な景観になっていることが分かる。ボートで暮らす人も結構いるというのには結構驚いたけれど、中の様子を見せてもらうと、物さえ増やさなければかなり快適そうな感じだった。今回、案内をしてもらったDominikaさんが勤めるIKON GALLERYでも、ボートでワークショップや映画の上映会をやったりしている。

街を歩いていると、バーミンガムの中心街では、現在再開発が進められていて、ヨーロッパで一番大きな図書館が出来たり非常に活気に溢れている事が分かる。若い人たちが街に増え、人口も2005年前後を底にV字回復を遂げている。今回IKON GALLERYを中心にいくつものアートスペースを巡りながら街を見ていたからかも知れないが、文化面が街全体に活力を与えているように感じた。アートシーンは実に多種多様で、IKON GALLERYのような美術館のような大きなギャラリーもあれば、近くの人たちが集まって朗読会も行われるようなカフェ・ギャラリーがあったり、インド系のオーナーがオープニングでサモサを振舞ってくれるギャラリーがあったり、ギャラリー、アトリエ、イベントスペース、カフェなどが集まる倉庫群があったりと、多くの人種が集まって暮らしているこの街そのものだ。バーミンガムに限った事ではないけれど、今回ヨーロッパを巡ってみて、アートシーンが街の文化にしっかりと根付いている事を感じる。

IKON GALLERY
Centrala
ARTEFACT
The GAP
STRYX
Grand Union

ギャラリーのスタッフの人たちと沢山話をする機会があったのだけど、皆日本のアートに非常に関心を寄せていた。僕が紹介したアーティストの作品はどれも、かなり好印象だった。いくつかは、すぐにでも実際のプロジェクトに進みそうな話をしてくれた。日本人のアーティストにとって、ただ一つにして最大の関門はやはり言葉だ。英語でコミュニケーションを取るという事さえクリアすれば、活動の選択肢はかなり広がると思う。例えば、日本だけだと20人程度のコミュニティを作るのが精一杯だとしても、同じような感覚の人と繋がるのに他国に目を向ければ、同じように10ヶ国で20人ずつのコミュニティを築けば200人のコミュニティになる。

来年の春には、月夜と少年のCurators in residence のプログラム第一弾で、Dominikaさんをイギリスから招くことになっている。今から楽しみだ。

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