未来圏について

私たちのいない、遠い未来に想いを繋ぐ
『未来圏』はアートと投資が交差する、遥か遠い未来に想いを繋ぐウェブマガジンです。”今”、”ここ”ではない彼方へと想像力を向ける事に、この混迷の時代を幸せに生きるヒントがあるのではないでしょうか。

私は芸術家達の言葉を聴き続けることに、微かな、でも確かな希望を感じるのです。ボサノバの神様ジョアン・ジルベルトの言葉を借りるなら、芸術家は今を生きる人達へ向けてではなく、未来を生きる人達へ向けて創作活動をしなければならないのですから。

今ここではない、彼方に想いをはせる事。例えば、地球の裏側に吹く風を感じたい。そして、例えば、遥か遠く未来に吹く風を感じたい。

此処から『未来圏』に吹く風をお届けします。

– 発行元 : 芸術企画室・月夜と少年
ウェブマガジン『未来圏』は、芸術企画室・月夜と少年が発行しているメディアです。

– 執筆・編集 : 吉田航
1980年生まれ。バークリー音楽大学卒業。2008年より「月夜と少年」という芸術系の企画室を運営しています。日常の生活で掌からこぼれ落ちてしまったもの、忘れ去られてしまったもの、そんな物に再度柔らかな光を当て、豊かに生きる為の知と美の再発見を提案しています。2015年より兼業投資家。

現在、『未来圏』、記事を執筆していただける方を随時募集しています。

– コンテンツ
・「投資関連」の日誌、企業分析、書籍の紹介などを綴っています。
・「100年後の未来に残したいモノ」というテーマで様々なアーティストにインタビューを行っています。
・「どこかのアトリエから」では、都市部を離れ、生活し制作をするアーティスト達のアトリエを訪れてインタビューを行っています。
・「Gallery」では未来圏の記事で取り上げたアーティスト達の作品を紹介しています。

– 未来圏は皆様の協力でなりたっています。
未来圏は個人の方から頂いたスパイスと銀貨で運営しています。一人でも多くの方に、未来圏を楽しんで頂き、共にこのメディアの輪を広げていければうれしく思います。→スパイスと銀貨についてはこちら。

『未来圏』とは宮沢賢治の言葉です。

生徒諸君に寄せる / 宮沢賢治
中等学校生徒諸君
諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか
それは一つの送られた光線であり
決せられた南の風である

諸君はこの時代に強ひられ率ゐられて
奴隷のやうに忍従することを欲するか

今日の歴史や地史の資料からのみ論ずるならば
われらの祖先乃至はわれらに至るまで
すべての信仰や特性は
ただ誤解から生じたとさへ見え
しかも科学はいまだに暗く
われらに自殺と自棄のみをしか保証せぬ

むしろ諸君よ
更にあらたな正しい時代をつくれ

諸君よ
紺いろの地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君は此の地平線に於ける
あらゆる形の山嶽でなければならぬ

宙宇は絶えずわれらによって変化する
誰が誰よりどうだとか
誰の仕事がどうしたとか
そんなことを言ってゐるひまがあるか

新たな詩人よ
雲から光から嵐から
透明なエネルギーを得て
人と地球によるべき形を暗示せよ

新しい時代のコペルニクスよ
余りに重苦しい重力の法則から
この銀河系を解き放て

衝動のやうにさへ行はれる
すべての農業労働を
冷く透明な解析によって
その藍いろの影といっしょに
舞踏の範囲にまで高めよ

新たな時代のマルクスよ
これらの盲目な衝動から動く世界を
素晴らしく美しい構成に変へよ

新しい時代のダーヴヰンよ
更に東洋風静観のキャレンヂャーに載って
銀河系空間の外にも至り
透明に深く正しい地史と
増訂された生物学をわれらに示せ

おほよそ統計に従はば
諸君のなかには少くとも千人の天才がなければならぬ
素質ある諸君はただにこれらを刻み出すべきである

潮や風……
あらゆる自然の力を用ひ尽くして
諸君は新たな自然を形成するのに努めねばならぬ

ああ諸君はいま
この颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る
透明な風を感じないのか

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