CONTENTS: 100年後の未来に残したいモノ

白水麻耶子

夏の夕方、細い坂道を上って着いた場所。白水麻耶子のアトリエで沢山の記憶の断片を聞いた。ひょっとしたら、あの時僕は、魔法にかかってしまったのかもしれない。ゆるやかに引き延ばされた時間の中で行ったインタビュー。

朝弘佳央理

個人の身体を通してその一瞬一瞬に立ち現れる、決して保存する事も再生する事も出来ない、その踊るという行為から、彼女は一体どんなモノを未来に残したいと思うのだろうか。

長坂有希

テキサス、ベルリン、フランクフルト、ロンドン、と海外を転々としながら活動をしてきた長坂有希。活動の拠点を日本へ移し、今どんな事を思うのだろうか。

原康浩

雨上がりの午前中、原康浩のアトリエを訪れた。ここから何かが始まりそうな新しい空気に心が弾んだ。彼の言葉の端々には小さな決意が含まれていた。

鈴木啓文

彼は30年以上鉛筆とスケッチブックで、街を切り取り、通り過ぎる人を描いてきた。きっと僕が見ている世界と彼が見ている世界は、何かが決定的に違うのではないだろうか。

渡部真由美

どことなく哀愁を感じる、独特のフォルムを持つ生き物達の絵。どこか宗教と通ずるような信仰としての絵画の姿。wassa が100年先の未来に残したいと思っている物とは何だろうか。

大柳美和

見えない物を信じるという事を、いつの間にか忘れてしまってはいないだろうか。彼女はすり減って行く様な自分自身の感覚と、白んで行く世界の狭間で、キラキラと輝く光の粒を見ていた。

ツダモトシ

自分の想像通りの物なんて面白くない。真剣に迷子になって、必死になって線を手繰って、たどり着いた先にふと顔を上げたらそこは出口だった、そんな物を作りたい。
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